週刊少年ジャンプ

神撫手【第1巻】週刊少年ジャンプ連載漫画のネタバレ・感想

神撫手は堀部健和先生による初の連載作品。

週刊少年ジャンプで2004年に連載されていました。

本記事では神撫手のネタバレや感想について書いていきたいと思います。

神撫手【1巻】のあらすじ・ネタバレ・感想

 

こちらでは、堀部健和先生の、『神撫手2巻』のネタバレ感想を紹介していきますので、内容のネタバレをされたくない方はご注意下さい!

(※かなり個人的見解を含むので、読む人によっては全く違う解釈をしているかもしれません)

神撫手のあらすじ

『神撫手』の登場人物

速馬彰人:神の手〈ゴッドハンド〉と呼ばれる名画泥棒。

鴨婆:彰人と一緒に暮らす、色多き老婆。

神の手(ゴッドハンド)と呼ばれる名画泥棒の速馬彰人は、失踪した母の描いた作品を盗んでいた。ある日、闇市場の売人に捕まり絶体絶命の彰人の右手に奇妙な文様が浮かび上がる。

神撫手 あらすじ

神撫手【1巻】のネタバレ

珠玉の名画だけを狙う絵画泥棒として名を馳せる彰人は、今日もまたひとつ美術館から名高い絵画を盗み出しました。

じつは彰人が狙う作品は、彰人の母親が巨匠たちの作風を模倣して描いた贋作であり、彰人は無用の混乱を招くそんなパスティッシュの作品たちを回収、また6年前に失踪した母親へのつながりを求めて名画を探しているのでした。

鴨婆との平和な日々に、突然の闖入者が現れました。闇の市場を住処とする仲買人の一組織は、彰人を問答無用で連れていった先で、真画を超える究極の贋作、パスティッシュを描くため神撫手を使えと迫ります。

他でもない彰人の母が神撫手を持ち、亡くなる3年前まで彼らのもとでパスティッシュを描いていたというのです。

窮地に立たされた彰人が目覚めたのは、他人に幻を見せるという能力でした。

組織の追手を一手に撃退した彰人が手にしたピアスには、母の思いが込められていました。

ドガの少女を探しなさい…。

母の確かな愛情に触れた彰人は、その導きに信じ再び母の絵を救いにいくのでした。

次の目的地、ドガの”少女”を所蔵する五十嵐美術館へと盗みに入った彰人がそこで出会った、楓花という少女が仲間に加わります。

ドガの”少女”から読み取った残留思念と、楓花の情報力にも助けられ、マネの”剣士”を所有する国会議員の邸宅を訪れると、そこで議員の用心棒と戦闘になります。

彼もまた、水を自在に操る神撫手の持ち主だったのです。

日を改めて彰人は再び屋敷に潜入するも、今度は神撫手使いの蒼眼(そうま)が”剣士”を狙っており、それを見咎めた議員によって追い詰められていました。

あてもなく飛び出した彰人が助けに入り、辛くも共に窮地を脱すると……。

神撫手【1巻】の感想

真画を超える究極の贋作、パスティッシュ。

主人公の母、春栄の描く「もし巨匠が今も生きていたら」というコンセプトの模倣作品は、そのあまりの精巧さに目を付けたブローカーによって古びた風に加工され、そうとは知られないまま本物として世界中に認知されてしまっています。

例えば冒頭に登場するレンブラントの”受胎告知”は、春栄が描いたものがレンブラントの埋もれていた作品として再発見され、美術館に買い上げられたものと推測されます。

そもそもパスティッシュとはパロディと対になる概念であり、パロディが元の作品への批判をなにかしら含むのに対して、パスティッシュにはそのような要素はありません。

その中でも春栄は、既存の作品を模倣するのではなく、作者自身になりきって「新作」を生み出すという、いわば模倣芸術の極致にまで至っているのです。

この漫画では特に、そのことが専門的な事実に則って説明されています。

しかしそれに目をつけられ、闇のブローカーが贋作で儲けるための片棒を担がされてしまいます。

母が自分を置いていったわけを知らない彰人は、自分が母の人質になっていたことを知るのですが、これには胸が締め付けられるような思いがします。

それから春栄の残留思念を標に絵を探しにいくということで、これまでも闇雲に母のパスティッシュを探し求めていた彰人のやること自体は、特に変わらないとも言えますが、春栄によって具体的な道筋が示されたと言ってよいと思います。
それ以前に、見捨てられたのかもしれないと内心不安だらけで、わずかな手掛かりを母の絵に求めていた彰人にとって、母から大切に思われていた、と絵を通して知ることができたのは、きっと大きな変化に違いないですよね。
ドガの”少女”を探すなかで楓花と出会って情報収集の協力を得たり、春栄の残留思念で告げられた通りもう一人の神撫手使いとも遭遇する、そんな変化があったのも偶然ではないのでしょう。

母の導きや神撫手の宿命によって、彰人自身がどう変わっていくのか、気になるところです。